Milky Novel Channel(第2回)
木曜の夜、いかがお過ごし?
前回から間を空けず、2回目もこの口調。ミ〇姐さんよ。
この口調について、あまりにも何もツッコミがなかったので、もうこのまま突き進むことにしたわ。
もういいの。私のことは「好きなラノベを語りたがる、女口調のおっさん」と思ってくれればそれで。
という訳で今夜も、私が独断と偏見で選んだオススメラノベ、紹介するわね。
みんな、子供の頃に、アニメやゲームの世界やシチュエーションに憧れたことってあるわよね。
退屈な授業中に、突然空から宇宙人が襲来してきたり、下校中にいきなり空から巨大ロボットが降ってきて戦う使命を背負わされたり、空から女の子が降ってきて悪の組織から一緒に逃避行したり……
非日常って、基本空からやってきがちよね。
私は特に金曜ロードショーとか見ながら育ったクチだから、ラピュタとかめっちゃ好きなのよね。
そんな「親方ぁ! 空から女の子が!」みたいなシチュエーションから始まる物語―――
『化物語』
インなんとかさんかと思った? 残念、戦場ヶ原ひたぎ様でしたー。
このお話、『化物』の名の通り、『怪異』という、神様や幽霊、悪魔、呪い、妖怪の類……そうした人の力ではどうにも出来ない存在が幾つも登場して、それが実在したらどんなことが起こり得るのか。大筋はそういうお話ね。
例えば最初に例に挙げた戦場ヶ原ちゃん、この子は「空から降ってきた女の子」だけど、普通人間が空から降ってきたら、飛行石でも持ってない限り、受け止められないわよね。腕がバキバキに折れるか、最悪二人とも死ぬわよね。
けど、それを受け止めた男の子―――我らが主人公、阿良々木君―――も、戦場ヶ原ちゃんも、無事だったの。それは彼女が、彼女の体が、とてつもなく軽かったから。
そう、彼女はとある怪異の症状によって、およそ『体重』と呼べるものが無い体になってしまっていたの。
そんな人間が、そんな状態のまま現実に生きていたら、どんな性格になるのか。そして、何故そんな体になったのか。そんな彼女に、阿良々木君はどう接するのか。
と、ここまで書くと、結構シリアスな設定で、重たい話になるのかと思いきや、当の本人たちはそんな状況の中でも、冗談を言ったり下ネタで会話したりボケたりツッコんだり(これがまた作者様の力量で、めちゃめちゃ軽妙で面白いのよね)、普通に前向きに生きているのよね。
そんな感じで、主人公の阿良々木君が、怪異に関わって人生めちゃくちゃになってしまった女の子達のために、何とか自分の出来ることをしようと東奔西走するお話なワケだけど、とにかく出てくる女の子達と阿良々木君との掛け合いが、完成された漫才のごとく面白いのよね。
という訳で新コーナー。一行で分かる、キャラクター紹介のコーナー。
今回は『物語』シリーズの中でも、最初の『化物語』上下巻までのキャラを、超ざっくり、ヒラコー漫画の巻末オマケの如く1行で紹介していくわね。
こよこよ:元吸血鬼の我らが主人公。眼球フェチでロリコン。本体はアホ毛。
ガハラさん:実はデレの方が苛烈なツンデレちゃん。メインウェポンは文房具。
八九寺ぃぃぃ‼‼:迷子ちゃん。やたら口の達者な小五ロリ。これ以上は言えない。
バルカン後輩:下ネタでしか会話したくないと豪語する百合っ子ちゃん。かっこいい。
DJなでこ:アニメで爆発したテレ屋ちゃん。ざーさんの可愛いキャラ全盛期だと思う。
バサ姉:委員長ちゃんで副音声の神様。何でもは知らないわよ。知ってる事だけ。
のぶえもん:金髪吸血鬼幼女。初期は一切声を発さず、CV.も平野綾さんだった。
ブラザーメメ:アロハ服のエクソシスト的な人。作中屈指の頼れる大人。お人よし。
こんな調子で『化物語』から始まる『物語』シリーズ、続きに続いて現在までで合計29巻まで出てるのよね。
これを今から全部読むのも大変だから、アニメ版をサブスクで見るとか、作画:Oh! Great!さんによる漫画版とか、小説全文を声優さんが朗読する「Audible」なんてのもあるから、お好みの媒体でお楽しみ頂ければ幸いよ。
でもね、これだけは言わせて頂戴?
この作品の醍醐味とも言える阿良々木君とヒロインとの漫才もとい掛け合い、アニメ版だけ結構バッサリカットされちゃってるのよね。特に神原ちゃんのトコ!
そういう意味で、私は原作を読むことをオススメするわ。
あと、せっかく読むならセカンドシーズン(小説換算で12巻)までは読むことをオススメするわ。主人公以外のキャラクターの視点で物語が展開されて、これまでと一味違ったお話を楽しめるし、今まで知らなかったキャラの一面も掘り下げられちゃうからね。特にあの……うふふふふ。
最後に、〇ル姐のひと口メ・モ。
貝木さんはいいぞ!
以上。今回はこの辺でお開きね。
来週はアンケで人気だったもう1作を紹介していく事にするわね。私はキメ顔でそう言った。