ヒロリアン's カオスブログ

デッキ構築やアニメキャラの考察など、遊戯王に関することを気まぐれに書いていきます。

私の限界キャラデッキ紹介(俺☆ベクター♪編)

 ヒロリアンです。

 ついに私の代名詞とも言える、ベクターデッキについて語る時が来てしまいましたね。

 ま、ツイッターの方ではちょくちょく話しておりましたので、そんなに「いよいよ」って感覚は無かったりするんですけどねー

「そもそもベクターって誰?」という方は、↓こちらの記事で紹介しておりますのでご確認ください。

 

自分をベクターと信じて止まない一般決闘者がアンブラルで優勝する話

https://yokareto.hatenablog.com/entry/2021/01/06/225819

 

 私がベクターデッキを組んだ経緯も書いておりますので、こちらを読んでから今回の記事を読んで頂けると嬉しいです。

 当然、今回の記事も『遊戯王ZEXAL』および『遊戯王ZEXALⅡ』のネタバレ祭りですので、予めご了承ください。

 

 では、今回のラインナップ!

・限界デッキ『俺☆ベクター♪』

・弱小テーマ【アンブラル】の回し方

ベクターデッキの回し方、煽り方

 

 今回はキャラ紹介が無いので、いつものヨハンネタは無しの方向でお願いします。

 ではスタート!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・限界デッキ『俺☆ベクター♪』って?

 

 あぁ!(今日は無しと言ったな。あれは嘘だ)

 

 まずは恒例、レシピ公開からです。はいドン!

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 という訳で、ベースはアンブラルで、闇黒ギミックの力もお借りしております。

 2年かけて試行錯誤し、今のところのベストの構築と自負しております。

 皆様にとって見慣れないカードも多いかと思いますので、早速解説していきます。

 

 

・弱小テーマ【アンブラル】の回し方

 

 以前にも書きましたが、テーマとしての【アンブラル】は限りなく貧弱です。

 アニメ内でも専用サポートカードが非常に少なく、しかもOCG化されていないカードも多く、OCG化されたカードも大半が弱体化していたりするという、アニメでの所業の報いをOCGで受けているようなテーマなのです。

 そんなアンブラルですが、テーマとして唯一与えられた強み(と言うか個性)が、

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 こちら『アンブラル・アンフォーム』です。

 自爆特攻する事によって、一枚が二枚になります。これがこのテーマがアドを得る唯一の手段でございます。展開が相手依存、自爆ダメージを受ける、展開がメイン2になる、という点がネック過ぎます。

 とは言え貴重過ぎるアド要員なので当然3積み。そしてこいつをリクルート出来る榊遊矢……もといキラー・トマト、そのトマトをリクルート出来るロンファもガン積みです。

 

 そしてこの効果で呼び出せるカードは、1800アタッカーの「グール」、レベル調整係「ウィル・オ・ザ・ウィスプ」、デッキから出る分にはタダの☆2「ゴースト」の3種類です。

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 中でもウィスプのレベル変動効果は重要で、これのおかげでランク2と4を使い分けられます。ちょっと前まで2積みでしたが、デッキにアンブラルの弾を増やしたくなったので、今は3積みです。

 グールは2体呼び出せば合計3600打点なので削り役として意外と重宝しますし、手札からの展開も担えるので2積み。ゴーストは単体だと何も出来ないのでピン積みです。

 あと、アンフォームが通れば確実に2体以上の守備力0の闇属性を揃えられるので、『悪夢再び』も腐りにくいので2積みです。

 

 他のアンブラルカードとしては、ベクターのエースモンスターでもある最強カード『CNo.104仮面魔踏士アンブラル』がおりますが、

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 こいつ自身にアンブラル関係の効果は無く、アンブラル下級にもこいつをサポートする効果はありません。

 

 と言うか、アンブラルの名前を持つカード自体、今挙げた5枚が全てです!

(厳密には『罪鍵の法シン・キー・ロウ』という、アンブラル・ミラージュ・トークンを生み出せるカードがありますが、こちらも特にアンブラルをサポートしている訳ではありません)

 

 なので、コンマイがテーマサポートを出さない以上、余所からサポートをお借りするしかありません。

 具体的な強化方法としては、「アンフォームの自爆をケアしつつ展開し、CNo.の召喚に繋げる」事を可能にせしめるカードを採用していく事になります。

 

 そういう意味では、こちらのカードはマジで理想的なアンブラル新規でございました!

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 はい、世間一般では「Ai打ち理奈」と呼ばれているこのカード、私は「アンブラル・デス・ブラッド」と呼んでおります。

 デス・ブラッドとは、アニメの遊馬戦(1戦目)にて使用されたアンブラルサポートの速攻魔法で、元の効果は、アンブラルと戦闘を行なった相手モンスターを効果破壊する、というものでした。(この効果はOCG化の際、ウィルオザウィスプに内臓されました)

 しかしこの「Ai打ち理奈」は、使うタイミングが原作と同じで、それよりも強化され、しかもアンフォームとの相性抜群! 自爆特攻のついでにモンスターを除去し、ついでにバーンも与えられる、まさに理想のアンブラル新規と言えます!

 

 そしてアンフォームの自爆ケアに適したカード、そのもう一枚が、こちら。

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 はい、アリト君を吸収して得た力です。

 自爆ダメージを実質0にし、しかもそのまま特殊召喚されるので、メイン2でシャイニングをX召喚出来ちゃうのです。

 後はRUMを引けていれば最強の正規召喚アンブラルの完成です。

 

 さて、以上が【アンブラル】の基本的な回し方です。

 しかし、この説明だけでは、レシピにあるカードの半分以上の採用理由を説明できません。

 完全にアンブラル特化にするならば、壊獣や「九十九スラッシュ」等を採用し、ワンキルに特化させた方が勝率が上がります。

 実際、何年か前にプリンセス杯で【アンブラル】で優勝されていた方がおり、まだベクターではなかった当時の私は腰を抜かした記憶があります。名前も忘れてしまいましたが、アンブラルの先駆者として尊敬しております。

 

 しかし、このデッキは【アンブラル】ではなく、【ベクター】なのです。

 だからこそ採用されているカード達について、説明して参ります。

 

 

ベクターデッキの回し方、煽り方

 

 前回のバクラ編でも少し話しましたが、私のキャラデッキ構築の基本方針は『原作再現』であり、そのための『強者感の演出』です。

 そして私はデュエル中にそのキャラになりきって、召喚口上や台詞言うの大好きマンなので、台詞を言いたいがために採用しているカードというのも存在します。

 ちなみに先程紹介した「アンブラル・デス・ブラッド」。あのお互いのバーン効果は、アンフォーム等の打点0モンスターを使った時は「これでお前ら地獄行き。俺無事〜♪」、こちらもダメージを受ける場合は「俺と一緒に、逝ってくれよォォォ!」と、2通りの台詞を言う事が出来る、最高のカードなのです!

 

 なのでここからは、ベクターデッキとしてのカードの採用理由と、適切な相手への煽り方も合わせて紹介します。

 

※注意:実際に煽り文句を言う時は、デュエル前に必ず相手に了解を取り、デュエル中も、ベクターのキャラの範疇を逸脱する煽り行為は控え、デュエル後には必ず丁寧に謝りましょう。目的はあくまでデュエルの盛り上げであり、相手の誹謗中傷ではありません。その事をしっかり胸に留め、モラルを守ってお互い楽しく煽りましょう。

 

 まず重要なのはこちらのカード達。

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 言わずと知れた、ベクターが使用したNo.カードです。劇中の役割としては、ジャッジ・バスターはベクターの遺跡のナンバーズ、ソウル・マリオネッターはドン・サウザンドから与えられた力でした。

 効果は(特にCNo.は)強いには強いですが、どちらもかなり癖が強く、活かすには特化構築が必要となります。

 しかしベクターとしては、どちらも上手く使いたい! 勿論CNo.104アンブラルも出せる構築にした上で!

 

 なので、アンブラルの動き以外のカードは、そんな我儘を通すために搭載されていると考えて頂ければと思います。

 

 続いて、皆様が目に留まったであろうこちらのカード。

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 遊戯王界でも5指に入るくらい嫌われるめちゃ強フィールド魔法、シャドウ・ディストピアです。(余談ですが、1位が魔鍾洞、2位がドラゴニックD、3位がヌメロン・ネットワーク、4位5位でアンワとこのカードが熾烈に争ってる気がします)

 ちなみに私は「シャドウ・サルガッソ」と呼んでいます。

 そして『悪魔嬢リリス』。

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 これらの採用理由は色々ありますが、基本的には後述のベクターごっこをするために必要な通常罠カードをサーチするためです。

 また、自分に有利なフィールドを張り、相手の力を食らい、理不尽な「場所代」を要求できるのはベクターっぽいので、例えフリーで嫌われようとも使おうと決めております。

 リリスは自分のケジメとしてピン差しにしております。とは言え、実は手札にサルガッソとアンフォームがあれば、ランク2の『マネキンキャット』を出し、相手モンスターを蘇生させれば、サルガッソで確実に闇属性をリクルート出来るので、必要な時に打点2000のリリスを簡単に立てる事ができます。

 

 では、ここからは上記のコンボで持ってくる肝心な通常罠の紹介です。

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 ロスヴァンとオレノイデス。

 こちらは単純に☆2水増し要因ですね。ロスヴァンは防御、オレノイデスは相手の魔法罠破壊で、様々なデッキに対処できます。

 ソウル・マリオネッターの素材は闇属性縛りがあり、本来バジェは素材に出来ませんが、サルガッソが張ってあればその問題もクリア出来ます。

 

 続いて三位一択。

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 状況にも拠りますが、フリーチェーンでライフを3000ポイント回復出来ます。

 アンフォームの自爆ケアにもなりますが、一番の使い道は、ソウル・マリオネッターとのコンボです。

 マリオネッターは自身のライフが回復した時、その数値分攻撃力がアップし、同じ数値分のバーンダメージを相手に与える事が出来ます。

 この効果はダメステには発動出来ない上、1回の回復数値を参照し、1ターンに1度の制約もあるので、数ある回復カードの中でもこれが最適と判断しました。とにかく1回の回復量が多く、ダメと打点を担保できますし、フリチェ回復なのでコンバットトリックも可能です。

 発動条件のEXデッキですが、これもエクシーズテーマ以外には「モンスターエクシーズ」と宣言し、同郷テーマならば融合またはシンクロと宣言すれば確実に発動できます。

 

 効果名は『リザルト・コンバート』です。意味は「責任転嫁」。

 コンボが決まった時にはなるたけ気持ちよさそうに宣言しましょう!

 

 お次はこのカード。

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 ナッシュ戦で、遊馬君達やドン・サウザンドをも騙す名演技と共に発動した事でお馴染み「トリック・バスター」です。

 アンフォームの的を破壊してしまうので、状況によってはぶっちゃけアンシナですが、ベクターの使用カードでの数少ないOCGカードなので搭載しています。

 単純にミラフォとして強いですし、打点の低いジャッジ・デビルを守るのにも役立ちます。

 

 続いてはこちら。

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 何人かのフォロワーさんにトラウマを与えたカードです。

 実はベクター、劇中でコントロール奪取系のカードは使っていないんですが、デュエル外でドルベとメラグのCNo.とか色々奪っているので、その再現です。

 強制転移でも良いっちゃ良いんですが、こちらの方がサーチが効き、奇襲性が強いので。

 それに劇中でベクターは未OCGカード『カオス狂宴』で、奪ったCNo.を一気に特殊召喚しているので、スウィッチヒーローの「どばっと盤面ひっくり返す感」の方が再現性高いのではないかと思いまして。

 

 効果が上手く行った際には是非、奪ったモンスターを端から紹介し、「以上! 元は○○の、今は、オ・レ・の! ×××××!」と言ってやりましょう!

 特に「オ・レ・の!」の部分を強調し、一音一音はっきりと区切って言いましょう。原作では結構低めの音程ですが、高い声にしてもイヤらしい感じが出るのでオススメです。

 ○○の部分は、そのモンスターのアニメでの使い手、あるいは対戦相手のお名前や、単に「お前」でも良いと思います。

 ×××××はそのモンスターの名前、カテゴリ等ですね。劇中でのオリジナル台詞は「以上! 元はドルベとメラグの! 今は、オ・レ・の! カオスナンバーズぅ!」ですので、状況によって自分だけのアレンジをすると楽しいです!

 

 そして罠紹介のラストはこちらです!

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 やぶ蛇ですね。ザ・相手依存カードです。

 例えば相手が羽根箒を握っている場合、こちらがサルガッソを張っていれば十中八九撃ってくるはずです。(リリスがいる場合は躊躇する方もいるかもですが、逆にサルガッソ破壊の必要性も上がりますので、どう来るかはお相手次第でしょう)

 そうした時にこいつを巻き込ませれば「お前が招いた結果なんだよ!」と言う事が出来ます!

 ま、サルガッソ失うのは普通に痛いですし、そう上手い具合に合わせる事はできないんですけどねー

 

 で、肝心のやぶ蛇で呼び出すモンスターが、こちらです。

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 『三位一択』も使う都合上、融合、シンクロから一枚ずつ選出しました。

 通常やぶ蛇から出すカードと言えば『ナチュル・エクストリオ』や『異星の最終戦士』が有名ですが、ハマるとゲームがつまらなくなりますし、相手の場に高打点がいる場合には無力になってしまいます。

 そして、私がこの2枚を選んだ最も重要な理由はーーー

 

 「相手の『CNo.101 S・H・Dark Knight』に強く出れるカードだから」なのです!

 

 ベクターとして戦う以上、やはりナッシュには勝ちたいのです。

 なのでこのデッキには、私自身のギミックを成立させるついでに、ナッシュのギミックをメタれるカードが何枚かあります。

 何を隠そうシャドウ・サルガッソはナッシュメタの最たるもので、新旧シャーク関係カードの多くは「場の水属性モンスター」を参照しているので、こいつが張られているだけでシャークデッキの機能は半減すると言っても過言ではありません。

 他にはロストヴァンブレイズで相手を☆2にする事で、相手のエクシーズを妨害する、という事も可能です。

 

 最後に、このデッキのRUMについてですが、

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 現在はバリアンズ・フォースを3積みにしております。

 ナッシュは墓地の罠でお手軽ランクアップ出来るのに対し、こちらは素引き頼みなので、正直かなりつらいです。ですが、堪えなければなりません。

 CNo.を簡単に(?)出す方法として『RUM-七皇の剣』がありますが、私はこのデッキにおいて、このカードは絶対採用しないと決めております。

 

 理由:あれ、ナッシュの力だから!!!

 

 劇中でもベクターはこのカードを一度も使用しておりませんので、私もそれに倣うことにしております。

 なので当然、クイック・カオスも不採用です。

 

 また、最近遊馬君の新規でRUMサーチも容易になりましたが、そちらも使う気はありません。

 いや、使いたいですけども! 展開もサーチも出来るって、それアンブラルで一番欲しいやつですけれども!

 ゼアルを倒したい側がゼアルを採用したのでは、あまりに物語性に欠けるというものです!

 なので、私はあくまでベクターとして採用できるRUMとして、バリアンズ・フォースが最適と考えております。本当は『RUM-千死蛮巧』も採用したいのですが、あまりにも発動出来る状況が無さ過ぎて……

 今後RUMの枚数を増やしたくなった時は、遊馬君と真月の友情の証くらいは入れても良いかなーと考えてたり。

 

 

 はい、これで大体説明しきったかと思います。

 色々と書きましたが、今のところOCGの強化はナッシュに追い風なので、最近は中々勝てないのが悔しいところです。

 ですがこのデッキの良い所は、今後の新規による『拡張性が高い』ところです!

 汎用的な通常罠や、新たなやぶ蛇候補などで、デッキ内容を簡単にチューンナップ出来ますし、自分だけでなく相手のプレイングによっても強さが流動します。

 

 なので、使っていて全く飽きが来ないのですね。

 

 そういうデッキは、私の今まで作った中でも数えるほどしかありません。

 たぶん、読者の皆さまもそうではないでしょうか。

 

 このデッキ作成の過程は以前の記事にも書きましたが、このデッキは何度も失敗して、敗北して、紆余曲折して、色んな方から助言を頂いた結果生まれました。

 私一人では、このデッキは生まれませんでした。本当に、奇跡と言っても良いと思っております。

 なので、今回の記事の締めとして、改めて感謝の言葉をば。

 

 「メインデッキのアンブラルも使ってみれば?」と言ってくれ、デッキ調整にも付き合ってくれたH氏、あの言葉がなければ、私はきっとこの構築に踏み切れませんでした。

 ウィルオザウィスプとスウィッチヒーローだけで綺麗に負けたK氏、貴方のホープザライトニングはとっても強かったです。

 ヌヌオフで幻夢コーポレーションで対戦してくれたM氏、無敵要塞ザイガスは抜けてしまったけれど、またあんな名勝負がしたいです。

 ディストピアの囮にかかってくださったB氏、あのドラグーンオブレッドアイズは今でも私の最大の釣果です。

 他にも、オフ会などでこのデッキと戦ってくれた方々、面白かったと誉めてくださった方々、皆さまのおかげで今、このデッキはあります。

 

 本当に、本当にーーー

 

 

 

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 以上、ベクターデッキの紹介でした! 

 また次回!