自分をベクターと信じて止まない一般決闘者がアンブラルで優勝する話
こんにちは。ヒロリアンです。
昨日はおビール3本空けちゃったので文章書ける気がしませんでした。
やっぱり物書く時はノンアルじゃないといかんね。
では今回は、ベクターのお話です。
つまり自己紹介の延長です。
ラインナップはこんな感じ。
・ベクターって?
・私とベクター
・悪役デッキを使う楽しさ
こんな感じで話していきます!
※今回は遊戯王ZEXALのネタバレを含みます。
まだ未視聴の方はマジもったいないのでブラウザバックしてdアニメプラザで視聴した上でご覧ください。
・ベクターって?
あぁ!(またです)
ベクターとは、遊戯王ZEXALに登場する敵勢力、バリアン七皇の一人であり、バリアン最強の戦士()です。
彼はバリアンの中でも特に狡猾かつ残忍な性格であり、知略謀略盤外戦術に長けております。そして人をおちょくるような言動を好み、基本的に人を人とも思わないゲス野郎です。
ZEXALのお話は大きくDr.フェイカー編とバリアン編の二部構成となっておりますが、Dr.フェイカー編では陰ながら、バリアン編では(視聴者目線的に)めちゃくちゃ大っぴらに暗躍しまくっております。
彼が主人公陣営もバリアン陣営もしっちゃかめっちゃかにしてくれたおかげで、ZEXALのお話は凄く面白くなったと思います!
特にZEXALⅡ(バリアン編)の中盤、96話のデュエルに向けて、遊馬君とアストラルを確実に葬り去るために張り巡らせた策の数は両手では数えられません!
サルガッソという自分達に有利なフィールドに遊馬君達を誘い込み、カイトとシャークという遊馬の強力な仲間には別々のバリアンを割り振り、デュエルにおいてとある強力なコンボを成立させるためにまさかの2クールに及ぶ仕込みを行っておりました!
しかもその実、そうした仕込みは本当は遊馬ではなく、アストラルを標的とした物でした。それは取りも直さず、遊馬君とアストラルの最後の切り札であり、Dr.フェイカーを使ったベクターの暗躍を一度は退けた、2人の合体モード『ゼアル』への対策、その為のものだったのです。
実に合理的で、いやらしい、ベクターらしい策戦です。
結果、張り巡らせた策の全てが有効に作用し、あの時遊馬君はカードを書き換えるくらいのチートでも無ければ確実に負けておりました。
そんなこんなで、ベクターがとんでもない極悪キャラという事が伝わったかと思います。
彼の凶行の理由は? バックボーンは? 末路は?
その辺はZEXALの終盤で明らかになりますので、未視聴の方はお楽しみに!
ちょっとだけネタバレすると、悪いことしたこいつは、ちゃんと報いを受けますので、そこまでしっかり見届けて頂ければと。
・私とベクター
私がそんなベクターのデッキを組んだのは、今から2年ほど前のことです。
はい、2年前です。割と最近です。
ZEXAL本放送が2011年から、ベクターの本編本格登場が(多分)2013年ごろ、ベクターの使用カード【アンブラル】がOCG化したのが2013年の4月なので、ガチのベクターファンだったならば、きっとその頃から組んでおられたのでしょう。
そういう意味で、私はにわかのベクターファンと言えるでしょう。
そもそも私、実はZEXAL放送当時はリアタイしておらず、OCGからも離れていたのです。ベクターの悪名は伝え聞き、私好みのキャラだなーとは思いつつ、当時は特に思い入れはなかったのです。
そんな私がベクターデッキを作ろうと思ったきっかけは、【幻影騎士団】でした。
何を言ってるか分かんねーと思うが、マジの話です。
元々幻影騎士団の面白い使い方を考えていて、「ブレソとか2体並べて『連鎖召喚』でベクターのランク2出してラウンチ打ったら面白いんじゃね?」と思い、行き付けのショップでベクターの使用したナンバーズを買い揃えたのが始まりでした。
それからしばらくは面白幻影騎士団で回して時々ベクターの台詞回しで楽しんでいたのですが、ある時身内の一人から「もうメインもアンブラルで組んじゃえば?」と言われたのです。
そしてアンブラルのカードを揃え、手に取った第一印象は「何この弱いカード‼?」でした。今まで組んだカテゴリの中で一番弱いと思っていたエヴォルの10倍は弱いと感じました。
それでも幾度もトライ&エラーを繰り返し、闇黒ギミックの力を借り、新規にも助けられた事で、今の【俺☆ベクター♪】が完成しました。
で、何度もベクターデッキを回す内、私自身にも変化が起きたように思います。
まず、ベクター自身への感情がかなり大きくなりました。Dアニで配信されてからは台詞を真似るために彼の登場回を何度もリピートしました。その中で、ベクターの持つ執念やアグレッシブさ、何より自分の人生や運命を誰よりも楽しんでいるエンジョイ・スピリットにこそ、私は惹かれていきました。
そしてベクターに感情移入する事で、同作品の登場人物や、現実で他のZEXALキャラのデッキを使う方に対する気持ちも、ベクターとシンクロするようになりました。遊馬君に対してはじわじわと嬲りたくなり、ナッシュに対してはもう絶対に勝ちたくて堪らなくなるようになってしまいました。
そんな感じで、期間は短いながらも、私も今はただのにわかではない、一端のベクターファンを名乗っていいのかなーと思っているのです。96話後半の台詞とか、全部ソラで言えますし。
・悪役デッキを使う楽しさ
ベクターデッキを回す内にもう一つ、自分でも予想しなかった変化がありました。
それは、デュエルに負けても「楽しい」と、心から思えるようになったことです。
そもそもがアンブラルというカテゴリは、カテゴリと名乗って良いのか微妙なくらいの弱小テーマです。なので最初はフリー対戦においても負ける事が多かったのです。
しかし、ここで忘れてはいけないのは、ベクターは悪役であり、悪役はどの遊戯王シリーズにおいても、劇中において基本的に負けまくっている、という事です。
古くは初代でも、名悪役バクラは王様に幾度も闇のゲームを挑み、周到なプレイングで王様を追い詰めるも、その度に王様の反則じみた強運の前に敗れております。他のシリーズに登場する悪役も、主人公以外のキャラ相手には勝ち星を上げたりもしますが、最後には主人公によって倒されます。
なので、現実のOCGにおいて悪役デッキを使って負けるというのは、言ってみれば原作再現なワケで、それはアニメファン的にはとても美味しいモノなのです!
決して負けるつもりでデュエルをしている訳ではありません。むしろベクターの性格的に、どんな手を使っても(キャラ台詞を使った煽りや演技など、許される範囲の番外戦術を使ってでも)勝ちたいと思っております。
しかしその結果負けるのであれば、それは原作再現なのです。美味しいのです。
全ての策をひっくり返され、散り際に断末魔の叫びを上げる時、私の心は完全にベクターとなり、敗北の悔しさもありつつ、一連のデュエルがアニメの1シーンであるかのように感じられてとても楽しい気持ちになるのです!
そして、こちらがデュエルで勝った場合もそれはそれで、本編ではあり得なかったifを見れている気分になれて、最高に楽しいです。
勿論、主人公デッキには主人公デッキの楽しさがあります。アニメのかっこいいモンスターや胸アツなシーンの再現! 「あの時と一緒だな」とか「ここでジャンク・ウォリアーだと⁉」とか、言いたいし言わせたいですよね!? 私も言いたいですし!
しかし主人公とは、最後に勝つことを宿命づけられた存在です。それゆえに劇中でも「負ける事が許されない」という状況が多くあります。そこには多大なプレッシャーがかかり、歴代の主人公の中にはそれに押しつぶされ闇堕ちした者もいます(覇王十代やズァーク等ですね)。
なので決闘者の皆様の中にも、大会などで勝利を求めるあまり、「負けてはいけない」と思い込んで抜け出せなくなっている方もいらっしゃると思います。
そこへ行くと悪役なんてのは気楽なもので、主人公みたいに「皆の命を背負う」みたいな事はせず、自分の欲望のために動きます(5D'sのZ-ONEさんとかは例外で、そこがまたカッコ良かったりもしますが)。なので負けても失うモノがそんなに無いのです。
そもそも悪役は負けるのが仕事みたいな所があります。「何度負けても立ち上がる」というよりは、負ける事も戦略の内で「最終的に勝てばよかろう」みたいに、一度のデュエルでは収まらないスパンで物事を見ていたりします。その辺、バクラやベクターなんかは顕著ですね。
なので悪役は一度のデュエルにおいて、確実に勝つ事よりも、己の快楽を優先させがちです。(ベクターの場合、その癖が仕上げの遊馬戦でも出てしまったのかもですが)
そしてその姿勢は「勝ち負けにこだわらずにデュエルを楽しむ」という、勝負にこだわっているとついつい忘れてしまう、大切な考え方ではないでしょうか。
少なくとも私自身は、デュエルにおいて大事なのは勝ち負けの結果よりも、その過程がどれだけ楽しいかどうかなのだと、ベクターから学んだように思います。
悪役の大先輩バクラも、こんな言葉を残しています。
「オレ様にも気に入る勝ち方と気に入らねぇ勝ち方があるんだよ!」と。
なので、結論!
「主人公デッキや大会デッキも良いけど、悪役デッキも良いぞ!」
と、それだけです!
ちなみにタイトルに「アンブラルで優勝する話」って書きましたけど、これは別に大会に優勝したとかではなく、某一般男性さんと同じ用法です。
即ち優勝とは、最高にエンジョイする、という事です!
はい。長々と書き過ぎて途中から自分でも何言ってるか混乱気味になってきておりましたが、伝わりましたでしょうか?
もし後から読み直して「流石に意☆味☆不☆明」と思ったらそこだけ修正するかもです。
次回は超重武者のレシピ紹介か、もしくは全く別の趣味から生まれたデッキの話をしようかと思います。
では今回はこの辺で、さよならだ。遊馬君……